つながりが生まれる、工場の新しい中心地。



従業員の利便性に配慮し、建物は⼯場内の主要動線上に計画しました。ガラス越しに⼯場の活気や⼈の気配を感じられる開放的な
空間を創出するとともに、⾷堂や各交流スペースを吹き抜け空間によってゆるやかにつなげています。
遊山のこころで、働く毎日にひと息を。


仕事の始まりと終わりを心地よく彩る、温かみのある場となることを目指しました。朝の光と夕暮れの景色を楽しみ、それぞれの時間帯がもつ魅力を建築に取り込み、日々働く人々に豊かな時間と心地よい居場所を提供します。
魅力を包む、憩いのハコ。

食堂という「食べる空間」と、徳島県に受け継がれる美しい伝統工芸品「遊山箱」を着想の源とし、家族や仲間と食事を囲む町家のにぎわいを想起させる空間を目指しました。木のぬくもりを生かしながら、素朴さの中に親しみやすさを備え、どこか愛らしさを感じられる建物デザインとしています。
食卓を囲み、つながりを育む。

吹き抜け空間に面して設けた食堂は、建物全体の交流やにぎわいを感じられるコミュニティの中心です。食事の提供から返却までをスムーズに行える回遊性の高い動線計画とすることで、快適な利用環境を実現しました。やわらかな自然光と木のぬくもりが広がる空間の中で、利用者は思い思いの時間をゆったりと過ごすことができます。
木のぬくもりと、人のぬくもりを。


地域への貢献を目指し、吹き抜け空間には徳島県産スギ材を用いたルーバーを採用しました。ひとつひとつの仕上がりを丁寧に確認しながら検討を重ね、木ならではの質感や豊かな表情を生かしたデザインとしています。また、このルーバーは意匠的な役割に加え、吹き抜け空間の快適性や空間価値を高める機能も担っています。光や視線をやわらかく調整しながら、心地よい空間づくりに貢献しています。
ひらめきは、人が集まる場所から。

ラウンジや畳スペース、アクティブスペースなど、思い思いに過ごせる空間を設けています。人が自然と集い、交流や新たな発想が生まれる場を目指しました。
みんなの声が、みんなに愛される建物をつくる。想いを集めてより良い建物へ。

工場内委員会を中心に、従業員の皆様から幅広いアイデアやご意見を募り、設計に反映しました。
利用者の視点を大切にしながら、「みんなでつくり上げる施設づくり」を目指しました。
もしもの時を支える、工場の防災拠点。

工場内の防災拠点として、災害対策本部および防災倉庫を整備しました。災害発生時には、帰宅困難者の受け入れや情報システムの維持、事業の早期復旧を支えるための設備を備えています。また、非常用発電機を設置し、3日分の電力供給を確保しています。避難待機エリアとなる食堂では一部照明や空調設備、トイレへ電力を供給でき、災害時の安全・安心を支えます。
未来につなぐ、環境にやさしい省エネルギー建築。

ZEB(Net Zero Energy Building)の考え方に基づき、高断熱化や高効率設備の導入により、建物の一次エネルギー消費量を大幅に削減しています。さらに、屋上に設置した太陽光発電設備によって、再生可能エネルギーを創出し、正味約77%のエネルギー削減を実現しました。これにより「Nearly ZEB」の認証を取得し、環境負荷の低減に貢献する建物となっています。